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TEL (075)748-1249
FAX (075)748-1259
着物購入手順

着物購入手順

「着物が着てみたい! この際、初めてだけど着物を買おう!」 と決めたものの、
「どこに行けばいいの? 行けば何を聞かれるの?」 など いろいろな疑問が。

そんな疑問を解決し、あなただけのお気に入りの着物を見つけに行きましょう。

知っておくこと
着物を誂えるには半年くらい必要
着物は基本的に、誂(あつら)えが原則です。 着る人の好みや寸法に合わせて着物を染め上げます。 したがって、着たい日からさかのぼって半年ほど前には取り掛からなければなりません。

ところが、「実は来月に着たい」とか「来週着るんです」といった場合には、 やむを得ず既成品の中から選んで間に合わせるしかありません。 既製品の購入には、必ず辛抱しなければならない点が出てきます。

着物は誂えが基本ですから、時間にはゆとりを持って、欲しい着物には決して辛抱せず、色も柄も気に入った上で、 しかも体にあった着物を購入しましょう。
【着物の場合】
誂え ○ メリット
・好みの生地が選べる
・好みの柄が選べる
・好みの色が選べる
・体型により縫い巾も違う為、その人にあった寸法で柄が染められる

× デメリット
・納期が半年ほど必要
既製品 ○ メリット
・時間がなくてもOK

× デメリット
・柄はいいけど色が気に入らない
・色はいいけど柄が合わない
・着物は気に入ったけど、寸法が合わないから縫い目で柄が合わない
【帯の場合】
誂え 染め帯なら、お好みの色と柄で染められます
既製品 織の場合は、店頭にあるものから選ぶ事になります
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お店に行く前に
1.着たい季節がいつなのか決めておく
着物には春夏秋冬があり、それぞれの季節によって「柄」 「素材」 「仕立て方」が違います。

例えば、春と秋では、仕立ては単衣となりますが、まさか秋に桜の柄は着られないので、選ぶ柄が違ってきます。 夏と冬では、柄だけでなく生地の素材から仕立てまで違います。

だから、着たい季節がいつなのかを決めることが大切です。
<仕立て方の違い>
袷(あわせ)・・・10月〜5月に着る、裏地を付けた着物
単衣(ひとえ)・・・6月、9月に着る、裏地を付けずに仕立てた着物
薄物(うすもの)・・・7月、8月の盛夏に着る、透ける素材の着物
2.どこへ何を目的にでかけるのか決めておく
例えば、結婚式に出席するにしても身内の方なのか、あるいは友人の席なのか、知り合いのお子さんの席なのか、 など 立場によって着る着物は違います。

また、お茶会に着ていくのか、観劇なのか、デートなのか、旅行なのか、 目的が違えばおのずと着る着物の種類が違ってきますから、 着物のTPOをきちんと把握しておくことが大切です。
3.好みの着物を自分なりに決めておく
自分が着るのですから、本や雑誌、夢友禅着物カタログなどを見て、 柄や色の好みを自分なりに決めておくことが必要です。

もちろん、初めての着物ですからわからないこともあるでしょう。
しかし、その辺りの詳細は小売屋さんと相談すればいいし、相談を受ける小売屋さんも、この人は こんな色のこんな柄が好きなんだとわかっている方が助言もしやすいでしょう。
4.採寸する
着物を作る側の単位はすべて鯨尺ですが、もちろんセンチからも換算できますので 「桁は何尺何寸ですか?」と言われても、センチで答えればいいのです。

しかし、寸法といっても、どこをどのように計ればいいのかわからなかったら、遠慮なく、 お店で採寸してもらいましょう。

それは、決して恥ずかしいことではありません。
5.予算を決めておく
着物を実際に購入するにしても、価格は色々です。自分で支払可能な予算を決めておきましょう。

着物が染め上っても仕立てをしなければなりませんし、仕立てには裏地もいります。 これらにも別途に費用が掛かってきますから、注意が必要です。

さらに下着や小物、帯や草履、バックも揃えたいと思うと、これらの費用も全部加算されますから、 まずは見積もりを取って検討する事が大切です。
【購入にかかる費用】
着物 生地代、加工代、裏地(胴裏、八掛)代、仕立て代、テフロンガード代、 ...など
下着・小物 肌襦袢、裾よけ、長襦袢、半襟、襟芯、腰紐、伊達締め、足袋、帯板、帯枕
帯まわり 帯、帯揚げ、帯締め
その他 草履、バック
6.お店を決める
どこのお店に足を運ぶかは、初めて購入しようと思う人には重大な問題です。

お知合いの中に既に着物を愛用している人があれば、意見を聞いてみるのも方法ですし、 実際に色んな店を訪ね歩いて見本を見て染価を聞き、他店と比較し、自分で勉強しながら決めるのも方法です。

私達の京染卸商業組合の商社が推奨するお店としては、このホームページに掲げるポスターやカレンダーがあるお店 (取扱店)であれば、まずは安心して購入して頂けます。
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お店へ行ったら
1.行く前に準備しておいたことを話す
どんな場所、時季に着物を着たいのか、おおまかな予算はいくらかなどを話すと、 あなたに合った着物を探して見せてくれます。

そこで、あなたの好みの色や柄を話し、気に入った着物を探します。
なければ、あなたの好みの色や柄、寸法に合わせて誂えてもらいます。

特に、背の高い人、細い人、太った人などは、別に染めることをお勧めします。
2.お支払い
着物を購入する際の全費用は、注文した時に支払うものではありません。 仕立ても済み、必要なものが全部揃って納品された時に支払います。

しかし、初めてのお客さんの場合ですと訪れた小売屋さんにとっても初めてな訳ですから、 何割かの前払いを契約金として支払わなければならないでしょう。

お店によっても違うでしょうが、ご自分の予算に合わせて、 その半分位は用意しておけば良いでしょう。
3.メンテナンス
最後に、着物は高価な財産です。

末永く大切に愛用し、いつでも新鮮な気持ちで着て頂くために、 着用によるシミや汚れがついた場合、あるいは汗をかいた場合には、 必ず購入したお店に汚れ落としや汗等のシミ抜きをお願いし、専門家にみてもらい手入れをしておく事が大切です。

放置したりすると見えなかったシミが変色して出てきたり、腐蝕して生地を傷めたりする事になります。

それから、ご自分で始末する事も決してお勧めしません。余計に生地を傷めたり、色を落としてしまったりなど、 直るものも直らなくしてしまう恐れがあるからです。

着物は正絹です。絹は生き物ですから大切にお世話する事が肝心です。
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